【後編】不動産競売体験記

不動産

「競売物件」の購入に挑戦した体験記。
ある日、実家のすぐ隣が競売にかかっていることを知り――
私たち家族は、不動産競売に初めてチャレンジすることになりました。

きっかけは、お隣さんからの相談。
親しくしていたご高齢のご夫婦とその息子さんの住む家で、ある事情から住宅ローンが払えなくなっていたのです。
「なにか力になれないか」と話を聞いたところから、私たちの“競売体験”は始まりました。

※まだ読んでない方は先に【前編】不動産競売体験記をご覧ください。

いよいよ開札日

入札を終え、ついに迎えた開札日
この日は、裁判所で提出されたすべての入札書が開封され、
誰が最高額を入れたのか、どの物件が誰のものになったのかが明らかになる日です。

9時30分開札と記載があったので10分前に着くように裁判所に向かいました…が、
文字通り開札は9時30分なのですが結果がわかるのは約1時間後とのことでした(笑)

時間まで裁判所前の喫茶店でコーヒーを飲んでその時を待ちました。

再び裁判所へ

開札は一般にも公開されていて、誰でも見に行くことができます。
事件番号順に入札数・最高価格・次順位買受申出の資格有無が発表されていきます。

次順位買受申出とは、最高価買受申出人(落札者)が代金を支払わなかった場合に、その物件を買い受けることができる権利のことです。申出をするには現地で執行官に申し出る必要があります。
これをするために私たちは開札日に裁判所へ足を運びました。

また、入札書を郵送で送り、「期間前に届いてしまった人」「期間内に届かなかった人」は無効になっていました。意外とこれが多かったです。

そして、いよいよ「お隣の家」の開札結果の発表に。

結果

結果は……落札ならず!

なんと入札数は13通
私たちが入れた金額は惜しくもなんともなく…。
最高価格は相場より高く、とても手が出せない金額でした。完敗です。

万が一のために、次順位買受申出用の委任状も用意して現地に行きましたが使うことなく帰宅(笑)

落札できなかったのは残念でしたが、保証金はすぐに全額返ってくるし、
なにより「ここまでやってみた」経験そのものが、とても大きな収穫でした。

・競売の仕組み
・書類の見方
・入札価格の考え方
・開札の流れ

これらが一通り実体験として理解できたことは、不動産に関心がある私にとって大きな財産です。
あと、面白かったのでオールオッケーです。

やってみて分かったこと

・意外と個人でも参加できる
・書類や手続きは多いけれど、順を追えばちゃんとできる
・開札日は、一種のお祭り気分

今後について

「競売で物件を買う」という選択肢。
初めて挑戦してみたことで、怖がっていた気持ちはだいぶ消えました。

今回は残念ながら落札には至りませんでしたが、
個人的に今後も良い物件があれば挑戦したいと思います。

まとめ:競売は、“やってみる価値”あり!

本当は落札しておばあちゃんに貸して住み続けられるようにするまでが計画だったんですが…。それはできなくなってしまったのでできる範囲で力になれるように動いていこうと思います。

不動産競売は手続き難しそうだし不安しかなかったですが、やってみると意外とシンプル。窓口の方も優しく教えてくれるので不安な人は勇気を出して聞きに行くのがオススメです。

あと!入札が無効にならないように慣れるまでは直接出しに行くのが安心です。

もし今、競売に興味があるけど「難しそう…」と感じている方がいたら、
まずは無料で公開されている「3点セット」を読むところから始めてみるのはどうでしょうか。

私自身はとても良い経験になりましたとさ。

以上、「不動産競売体験記」でした!

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